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北海道松前町の地域おこし協力隊を退任して。。。

2015年10月20日

北海道松前町の地域おこし協力隊の任期を終え

 

自分の中で区切りをつけるという意味で

 

活動の振り返りをしながら協力隊について

 

考えてみようと思います 。

 

 

ひとりの協力隊経験者の視点なので

 

偏った考えになってしまいますが

 

現役の協力隊やこれから協力隊になる方への

 

参考になれば幸いです 。

 

 

 

まず地域おこし協力隊の概要ですが

 

都市部から過疎地域へ

 

一定期間(最長3年)移住して

 

地域ブランドや地場産品の

 

開発・販売・PR等の地域おこしの支援や

 

農林水産業への従事

 

住民の生活支援などの

 

「地域協力活動」を行いながら

 

その地域への定住・定着を図る

 

ということが総務省の説明です。

 

 

簡単かつ乱暴に説明すると

 

自治体や地域がやってほしいことを

 

最長3年間仕事してください。

 

 

そして任期終了後には

 

起業もしくは就業して

 

定住してくださいね・・・という制度です。

 

地域活性化と移住政策を

 

同時にやり遂げてしまおうということですね 。

 

 

個人的にはすごくいい制度やと思います 。

 

お金に余裕がある人は

 

家族の理解が得られれば問題ないでしょうけど

 

そうじゃない人は

 

田舎暮らしや憧れの土地に移住したいと思っても

 

仕事がなかったり住む家がなかったりと

 

問題がいっぱいですが

 

まずこのハードルを一気に超えさせてくれます 。

 

 

受け入れしている地域は

 

高齢化が進んでいる過疎地域なんで

 

間違いなくマンパワーが足りていません 。

 

 

当たり前のように

 

50代、60代の方が若手と呼ばれており

 

イベントで動く人は固定されています。

 

 

イベントは統合・廃止されていって

 

ますます過疎化が進んでしまっています。

 

 

そういった過疎地域に

 

全く違う生活環境で生きてきた人の

 

行動力や考え・アイデアを取り入れて

 

地域での困りごとを

 

改善しよう

 

できれば解決しよう

 

という取組なんで

 

移住者にとっても受け入れ地域にとっても

 

いい制度なんです。

 

 

 

・・・とは言っても

 

上手くいくとは限らないところが

 

人間の面白いところですよね。

 

 

 

●協力隊が起業するための自治体のサポート体制不足

 

●退任した後の就職・就業問題

 

●自治体と地域が望んでいる支援内容や人材のミスマッチ

 

●支援内容の方向性が不明確

 

●自治体や地域の協力隊に対する理解不足

 

●協力隊の受け入れ地域に対する理解不足

 

●協力隊の企画力不足などなど

 

 

協力隊の経験者として感じたり

 

見聞きしたりした問題・課題は

 

たくさんあると思っていますが

 

人が作った制度に

 

さまざまな人が関わることなんで

 

完全なものになる訳がありませんよね。

 

 

 

そんな状況でも

 

人と人がうまく機能すると

 

考えていた以上のものが生まれるところもまた

 

やっぱり人の面白さですね。

 

 

 

そもそも地域おこし協力隊という立場は

 

自身で起業する人・移住する人と比べると

 

環境は非常に恵まれています。

 

 

 

 

自治体との関わりが深いので

 

町長をはじめとした

 

役場職員、各種団体の首長、関係団体など

 

一般に移住した人では

 

およそ知り合うことのない人と

 

簡単に知り合うことができます。

 

 

 

協力してくれる人もいれば

 

反対する人とも知り合いますが

 

人と知り合うこと・人材を築くことが

 

自然とできる協力隊という立場はすごいんです。

 

 

 

人材を築けるということは

 

知識・アイデアが増えるということ

 

技術・知恵が身につくということに等しいので

 

人と知り合うこと自体が

 

とても大切な財産になりますもんね。

 

 

 

 

●人に興味があり

 

●人が好きであり

 

●人と関わることが好き

 

●人の笑顔が見たい

 

●人を喜ばせたい

 

 

そしてなによりも

 

自分のためにはがんばれないけど

 

人のための方ががんばれる

 

といういい意味で「変わりもん」が

 

地域おこし協力隊にはぴったりなんだと思っています。

 

 

 

すこし自分の活動を振り返ってみると

 

廃校の再利用で自然体験施設になった

 

元小学校に着任しました。

 

 

しかしながら

 

OA機器のメンテナンス技術者やったので

 

今まで機械とばかり向き合って生きてきて

 

子供と触れ合うことなんてありゃしない

 

 

さらに超インドアなんで

 

自然体験って何?って感じでした(笑)

 

 

・・・で、バイク乗りやったので

 

ライダーの宿をしたいという

 

ぼんやりとした目標をもって

 

地域おこし協力隊になりましたが

 

着任してほどなく施設のことが分かってくると

 

宿で起業しようということが

 

厳しいということに気づいてしまいました(汗)

 

 

 

やっぱり世の中はそんなに甘くはありませんね。

 

 

 

事前調査や計画をおろそかにしていたので

 

いきなり頓挫してしまいましたが

 

自分の考えが甘かっただけなんで

 

頭の中を空っぽにして

 

まずは先輩協力隊員の仕事を見ながら

 

着任した施設の仕事と状況把握に取りかかりました。

 

 

もともとは地域の中核をなしていた

 

小学校だったはずなのですが

 

廃校になったせいか

 

とにかく地元の人がまったく訪れないという

 

まさに「陸の孤島」状態に陥ってる施設

 

だということはすぐに分かりました。

 

 

そして・・・

 

施設を利用する団体の受け入れ対応以外に

 

特に決められた仕事はなく

 

自然体験プログラムらしきものは

 

「登山」と「海水浴」しかないという

 

危険な香りがプンプンしてくる状況に

 

心の底から燃えたぎるものを感じました。

 

 

 

協力隊になって

 

初めての目標はっきり見えた瞬間ですね。

 

 

「地元の人が集まってくる施設にする」

 

「利用する人・団体を増やす」

 

「体験プログラムを作る」

 

 

施設の環境を変えるべく

 

大きく分けて3つの目標ができましたが

 

何をどうしたらいいか分かりませんでした。

 

 

 

着任して1~3ヶ月のこの時期が

 

一番苦しんだ期間だと思います。

 

 

まずは地元の人が集まるサロンにしようと

 

あれこれしていたそんな時

 

役場からピザ窯を作ってみないか?

 

と話をもらったのが

 

現状を変える大きな転機になりました。

 

 

約半年かけて

 

ピザ窯と小屋を作ることになりましたが

 

この時に多くの人との出会いがありました。

 

 

 

その後の主な活動としては

 

●ピザ窯に使用できる野菜の栽培

 

●施設の活動をお知らせする新聞発刊

 

●地元の人が楽しめる教室を開催

 

●郷土料理体験

 

●郷土工芸品をはじめとしたモノづくり体験

 

●工芸品の商品化・道の駅での販売

 

●地域行事の復活

 

●地元の女性が楽しむための団体立ち上げ

 

といった活動を行いました。

 

 

 

 

地元の人や手伝ってくれる人が

 

楽しめることをすると人が集まり

 

人が集まることでアイデアが生まれ

 

アイデアを実現させるために知恵をだしあい

 

知恵をだしあって協力することで

 

また地元の人が楽しめることができる。

 

 

 

地域活性化に向けての

 

サイクルが出来上がっていました。

 

 

 

すべての活動で言えることは

 

人の助けがなければ

 

何一つできていませんでした。

 

 

 

地元の人との出会い

 

役場や関係団体の人との出会い

 

地域おこし協力隊だからこそ

 

知り合うことができた人々の助けがあったからこそ

 

様々な活動ができました。

 

 

 

現役の地域おこし協力隊や

 

これから地域おこし協力隊になろうという方の

 

参考になるか分かりませんが

 

何かしらのヒントになればと思いましたので

 

簡単ですが活動内容をまとめてみました。

 

 

 

私が着任した施設は

 

元小学校なので地域密着型です。

 

 

地域おこし協力隊の活動は

 

色とりどりなので当然ですが

 

地域密着型じゃない場合もありますが

 

地元の人とのつながりが

 

生きてくる場面が必ずやってきます。

 

 

どのような活動内容であっても

 

人との出会いは大切にしてもらえればと思います。

 

 

 

現役の地域おこし協力隊の人は

 

さまざまな問題・課題に

 

頭を悩ませていることでしょう。

 

 

 

●地域おこし協力隊の制度

 

●役場・地域の人との関係性

 

●起業や就業

 

●仕事内容や立場など

 

 

考えればキリがないと思いますが

 

自分が変わることで解決できることがあれば

 

積極的に変わる努力をしてほしいと思います。

 

 

 

私自身の経験からですが

 

人のせいにしたり

 

人と比べたりしている内は

 

今の状況がよくなることはありません。

 

 

 

自分を変えるのは

 

怖かったり辛かったりしますが

 

現状を受け入れた上で

 

自分の行動または考えを変える一歩を

 

踏み出してみてください。

 

 

 

●文化や習慣

 

●言葉遣い

 

●人間関係

 

●食事

 

●生活リズム

 

●考え方など

 

 

 

色んなものが今までと違うのは

 

実におもしろいものです。

 

 

あくまでもよそもの目線で

 

見ること・感じることを忘れずに

 

いろんなものの違いを楽しみながら

 

自分を変えて馴染んでいければ最高ですね 。

 

 

郷に入れば郷に従えです。

 

 

私の場合

 

外国に来たのかと思うくらい

 

言葉も発音も違って衝撃を受けました。

 

 

外国人が何を言ってるのか分からないから

 

とりあえず「Yes」って言ってしまう感じで

 

地元の人の話を聞きながら

 

「はい」って言ってたのを思い出します(笑)

 

 

 

地元の子供たちに

 

森田さんって

 

「すごくなまってるね~」って

 

地元の言葉と訛りで

 

言われた時は

 

大笑いしながら

 

色んなことに気づかされました。

 

 

 

現役の地域おこし協力隊はもちろんですが

 

これから地域おこし協力隊に

 

なろうとしている人にとって

 

任期終了後の起業または就業は

 

気にせずにはいられないことだと思います。

 

 

 

活動内容の延長線上に起業したいことがあれば

 

起業に向けて

 

じっくりと準備することができるので最高ですね 。

 

 

活動内容と起業内容が全く違って

 

活動時間外にしか

 

起業に向けての準備ができない状況に

 

なりそうなのであれば

 

現在の仕事を辞めてまで

 

地域おこし協力隊にこだわらなくても

 

いいのかもしれませんね。

 

 

おそらくは考えているよりも田舎での暮らしは

 

スローライフじゃないから

 

時間がないかもですよ。

 

 

 

しかし

 

地域おこし協力隊だからこそ得られる

 

貴重な人脈を活用するという

 

したたかな考えで

 

時間内は地域のために活動し人脈を築き

 

その上で

 

築き上げた人脈を活かして

 

時間外に

 

起業に向けた活動ができる

 

バイタリティがあるのならば

 

地域おこし協力隊はとてもよい立場だと思います 。

 

 

 

自分が考えたビジネスモデルというものは

 

可愛いもので宝物だと思います。

 

 

そのビジネスモデルが

 

ダメと評価されたり

 

協力者が現れなかったり

 

物理的に不可能だったりすることもあるでしょう。

 

 

一途に突き進む覚悟や行動力は

 

絶対的に必要だと思いますが

 

いったん立ち止まり

 

引き返したり

 

変化させることもありだと思います。

 

 

 

私の場合

 

ビジネスモデルと呼べるようなものではありませんが

 

施設での起業という

 

最初の目的を頭の中から消したことで

 

地域支援を中心とした活動に切り替え

 

右往左往することになりましたが

 

役場の理解と協力

 

そして

 

地域の方々とのつながりが深まったことで

 

工芸品の商品化や販売を行うことが出来ました。

 

 

 

地域おこし協力隊の任期は最大3年です。

 

 

短いようで長い時間なので

 

最初の1年は

 

人脈を築くことに全力を注いでもらいたいものです。

 

 

 

焦ることなく

 

1年ごとの活動計画を練って

 

じっくりと取り組んでいただければと思います。

 

 

 

着任当初に

 

特に気をつけてほしいことがあります。

 

活動内容に

 

はっきりとした困りごとが書いてあったり

 

気づいたことがあれば

 

地域や業務を改善する意見を

 

言ってほしいと言われ

 

そして

 

すぐに改善点に気づいたとしても

 

まずは今まで通り・言われた通りに

 

やるようにしてくださいね。

 

 

 

間違っても着任当初から

 

言われた通りにしなかったり

 

不平・不満・文句を言ったり

 

改善提案はしないようにしてくださいね。

 

 

 

言われたことを言われた通りに

 

きっちりできる姿を見てもらって

 

お世話になる方との信頼関係を

 

しっかり築いてから提案をしても遅すぎる

 

ということはありませんしね。

 

 

 

今まで当たり前と思ってやっていたことに対して

 

よそから来て地域の文化や習慣も知らず

 

自分より知識も経験も少ないであろう若年者から

 

「このやり方は間違っているからこのようにしてください」って

 

いきなり言われたら

 

おもしろいはずがないですもんね。

 

 

 

 

もしも話として想像してみてください。

 

自分が一生懸命考えた自信のあるビジネスプランを

 

ほとんど初対面の年下に

 

教えてあげるつもりで説明したら

 

「古いやり方なんで、こうしましょう」

 

と真っ向から否定され

 

受け入れがたい内容を提案されたとしましょう。

 

 

もし

 

言われたことが正しいことだとしても

 

自信のあったビジネスプランを否定され

 

年長者としての顔をつぶされ

 

プライドを傷つけられ

 

なんとも腹が立ちますねぇ。

 

 

私なら可愛くない後輩として

 

顔も見たくないと思ってしまうでしょうね。

 

 

 

着任当初は張りきりがちですが

 

日本人独特の本音と建前を忘れてしまって

 

悪印象を与えてしまうと

 

その後の活動が滞ること間違いなしです!!

 

 

 

考えていることを言わないという

 

腹黒さは否めませんが

 

これからお世話になる人々に対しての

 

大人の気遣い・配慮ということにしときましょう。

 

 

 

自治体ごと地域ごとに

 

抱える問題・課題が違うので

 

活動内容もさまざまな地域おこし協力隊。

 

 

自治体によって

 

地域おこし協力隊に対する理解度に差があり

 

待遇が違うことも事実ですが

 

協力隊一人では何もできないこともまた事実です。

 

 

 

地域おこし協力隊に限らず

 

どこの社会でも問題が生じると

 

一番のストレスになってしまうのが人間関係です。

 

 

 

関わってくれる人たちへの

 

気遣いや感謝の気持ちを忘れずに

 

活動していただければ、

 

すばらしいゴールが見えてくると思いますので

 

へこたれずに頑張ってください 。

 

 

 

えらそうに色々と書いてしまったので

 

気分を害された方もおられるでしょう。

 

 

起業もできず定住もできなかった

 

ひとりの地域おこし協力隊経験者の

 

偏った意見だと思って読み流してください 。

 

 

 

乱文ながら好き勝手に

 

考えをまとめることができましたので

 

自分の中で区切りがつきました。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

今後

 

地域おこし協力隊をはじめとした

 

地域のために頑張っている人を

 

サポートできるような仕事に

 

携われたらと思っていますので

 

お読みいただいた方と

 

どこかでお会いできることを

 

楽しみにしています。



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